おのでら鍼灸経絡治療院

体のこと、あれこれ

4色型色覚(テトラクラマシー)

2017/10/22

突然ですが、あなたには下記の図は何色で構成されているように見えるだろうか?



実はこのテスト、「四色型色覚テスト」と呼ばれるものである。

このテストですべての色が識別できる人は、一億以上の色を識別できる人なそうだ。
そして、見える色の数によって色覚のタイプが変わるということだ。
図はコピーを張り付けたものなので、より正確を期したい方は下記のサイトをご参照いただきたい。
まずは上記の図で行ってみてほしい。
なお、パソコンのモニターによって見え方が異なることがあるそうなので、予めご了承頂きたい。
http://news.biglobe.ne.jp/trend/0323/blnews_150323_3045745769.html

ということで、結果はいかがだっただろうか?

構成されている色の数は39色が正解である。
40色以上に見えた方はモニターのせいか、目の錯覚、勘違いということ。
下記の判定結果を読む前に、まず基礎知識である。
そもそも、色覚タイプとは何か。
これは網膜にある色を識別する細胞である錐体(すいたい)細胞の種類の数によって色の識別能力の違いである。
人の網膜には基本的に赤錐体、緑錐体、青錐体の三種類があるという。
それぞれの錐体細胞は特定の波長に反応するたんぱく質を含んでおり、可視光線を受けて色を知覚しているわけだ。
その錐体の種類を2種類しか持たない人もいれば、4種類も持つ人もいるそうだ。
なぜそんなに違いが生じることになったのかは後程紹介する。
では判定結果を見てみよう。
【 見えた色が20色未満だった方 】
この方は2色型色覚タイプである。
このタイプの人は錐体細胞の種類が2種類しかなく、人口の約25%と言われている。
現代日本人の場合は約5%で、女性に限るとさらに数百人に一人なそうだ。
赤や緑を認識しにくく、黒やベージュ、青などの服を好む傾向があるという。
なぜ2種類しかなくなったかというと、もともとヒトの先祖の哺乳類が古生代の頃は4色型色覚だったが、中世代に入り、昼間の活動が制限されてから多くの錐体細胞を必要としなくなったために2種類に退行したという。
実際、現在イヌ、ネコ、ウシ、ウマなど多くの哺乳類は2色型色覚なそうだ。
ヒトでいう赤緑色盲に近い世界を見ているという。
その後、約3000万年前にX染色体に新たな錐体細胞を作る遺伝子が誕生し、ヒトは基本的に三色型色覚になったそうだ。

【 20~32色の色が見えた方 】
この方は3色型色覚タイプである。

3色型色覚タイプは人口の約50%で、一般的な感覚である。
約100万の色が見えるという。
【 33~39色の色が見えた方 】
この方は4色型色覚タイプの可能性があるという。
4色色覚タイプは青、赤、緑の錐体細胞に加え、紫外光線を感知できる錐体細胞も持っている可能性があるそうだ。
約人口の25%がこのタイプで、一億以上の色が認識できるといわれている。
研究によっては女性の50%はこのタイプだとか、12%だとか、数値にばらつきはあり、統一した見解には至っていない。
しかし、概して女性の方が色の識別能力が高いのは間違いない。
自分は37~38色に見えた。
4色型色覚の可能性があるとの判定だった。
しかし、上記のテストでは4色色覚タイプの可能性があった自分だが、下図の三色の丸は丸以外に何も見えなかった。

4色色覚細胞の持ち主は、下図ではちょっと違う色の文字か何かが丸の中に見えるそうだ。



これで自分は「ちょっとは色に敏感かもしれないが4色色覚ではない」ことが判明した。

ん~残念(笑)!
何かが見えた方は色にかかわる仕事に就いたなら、成功を収めるかもしれない(保証はできないが(笑))。
ちなみに、日を変えると見える数が変わるのは体調の変化によるものらしい。
こんなテストもある。



このテストは左右の端の色へ移行する順番にそれぞれのマスを並び替えるテストである。

下記のサイトで行うことが出来る。
ドラッグ・アンド・ドロップで並べ替えてみてほしい。
並び替えたら、下の「Score Test」のボタンをクリックすると間違った数が表記される。
「your score」の数で色の識別能力が高いかどうかがわかるというものである。
ちなみに、自分は1回目が4(つまり4つだけ間違い)、2回目が「perfect」だった。
このテストからしてもどうやら自分は色に多少なりとも敏感なようだ。
もっとも、だからと言ってこれまでの人生で何か得したことがあったかというと何もなかったが・・・(泣)。
まあ、多少なりとも色鮮やかな世界を楽しめていると思ってなぐさめよう(笑)。
年代や性別を選択して「submit」ボタンを押すとより正確な評価が出るようだ。
自分が色覚に敏感かどうか、試してみてはいかがだろうか(笑)。
http://www.xrite.com/online-color-test-challenge
ちなみに、鳥と蝶は5つ以上の色受容器を持っており、5色型色覚であると考えられているようだ。
実際に彼らがどのような世界を見ているのか、それを知るすべは無いが、「ヒトが見ている世界が必ずしも全ての動物が認識するような普遍的な世界とは限らない」という事実は、何やら哲学的な示唆を与えてくれるようにも思える。

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