チョコレート
2021/09/13
昨今、チョコレートの健康効果が謳われている。
それを売りにしたCMも流れている。
自分もその流れに乗り、明治の「チョコレート効果 CACAO95%」を一頃買いあさっていた。
チョコレートの健康効果と言えば楠田枝里子さんを思い出す人も多いのではないかと思うが、随分と前からチョコレートの健康効果を訴え続けてきている。
それが普通にスーパーでも高カカオのものが買えるようになり、ようやく身近なものになりつつあるのではないだろうか。
しかしながら、何がそんなにいいのか、改めて見てみたいと思う。
まず、「健康に良い」とされているのはカカオマス40%以上(サイトによっては70%以上を推奨しているところも)で、ミルクの入っていない「ダークチョコレート」であることを覚えておこう。
そのダークチョコレートを食べることで得られる健康効果は以下の8つ。
1.アンチエイジング効果
ダークチョコレートには抗酸化物質が豊富で、紫外線によって発生する肌への炎症を抑えてくれる効果があるという。また、肌に必要な水分の巡りを促す効果もあるそうだ。若いころから摂取することで、その美しさを長く保つことができるということである。
2.精力増強効果
ダークチョコレートに含まれるフェネルアミンは、人が恋するときに分泌される物質であり、チョコを食べた際に同時に分泌されるセロトニンやドーパミンとの相乗作用で、多幸感や精力増強を感じることができるという。大人の恋にはダークチョコレートをお供にすると良いようだ(笑)。
3.記憶力増強効果
何でも食べすぎは厳禁だが、少量のチョコレートを日常的に摂取するのは脳の活性化につながるという。これはダークチョコレートに含まれるフラボノイドが脳の海馬を活性化させるからである。また、脳由来神経栄養因子(BDNF)の増加も認められた。このBDNFは脳神経細胞の成長や維持に大切な神経栄養因子の一種であり、これが低くなると記憶や学習能力が低下し、うつ病やアルツハイマー型認知症との関連性もあると分かっている。BDNFは65歳以上になると急激に低下していくそうなので、高齢者ほど摂取した方がいいのかもしれない。いや、高齢になる前からの摂取が大事なのだろう。
4.血圧・血行効果
フラボノイドには強い抗酸化作用があり、血圧低下とともに身体中の血流を向上させる効果もある。この時、血小板同士が引っ付き合って発生する「血栓」も出来にくくなる効果もあるという。そのため、ダークチョコレートは心臓にも良いとされているらしい。2014年に行われた調査では高血圧の人ほど下がる値が大きかったという。
5.満腹感を促進し、ダイエット効果
チョコレートには食べた時に「満腹感」を感じさせる効果もあるので、少量摂取はダイエットにもつながるという。チョコ自体に積極的に下げる効果はないようだが、運動をせずに適量摂取だけ行った場合でも体重増加がみられなかったことから、量さえ厳守していれば、「チョコを食べると太るかもしれない」という心配は全くいらないようである。また、抗炎症作用もあり、運動時の筋肉痛や疲労感を軽減してくれるので、ダイエットに励む人を陰ながら後押ししてくれるかもしれない。
6.ストレス軽減効果
チョコレートを食べた際に分泌されるセロトニンやエンドルフィンにはストレスを軽減してくれる効果があるそうだ。また、カカオ濃度の高い「良い」チョコレートを食べると、気分やムードを向上させるくれる効果もあるというから、緊張しやすい場面の前にはもってこいのようである。
7.アレルギー改善
アンチエイジングにも通ずる抗酸化作用にはアレルギー症状の改善も認められている。
8.便通改善
カカオに含まれるたんぱく質、カカオプロテインには便通改善も認められた。小腸で消化されずに大腸まで到達したカカオプロテインが便のかさを増し、排便促進につながるという。さらに、腸内フローラの改善も明らかになったというので、腸内フローラの改善に伴う体調改善全般もチョコレート効果として期待できそうである。
改めて書くが、これらの効能は全て「ダークチョコレート」にあるものなので、「カカオ40%以上」をくれぐれもお忘れなきよう。
サイトによっては「カカオ72%以上」を推奨しているところもあるので、カカオ量が高いほど良いと認識しているといいのかもしれない。
そして、適量でいえば、おおよそ80~140kcalとのこと。
これは今目の前にある明治の「チョコレート効果 CACAO95%」だと一枚当たりのカロリーが31kcalなので、一日3~4枚になるようだ(ん~たったそれだけかあ)。
グラム数で見れば一日25g程度という。
どのダークチョコレートであっても、それを目安に摂取してみてほしい。
ちなみに、「チョコレート効果 CACAO95%」はさすがに苦く、甘さは全く感じられない。
一部には不評であるが、高い健康志向の方にはちょうどいいだろう。
食べやすさも追求したい方にはカカオ70~80%のものだと甘さも感じられるので、そちらをお勧めしたい。
実は一頃買いあさっていた高カカオチョコレートも、最近ではあまり手にすることがなくなっていた。
どれほど効果のある健康法でも継続しなければ何の意味もない。
自分もいい年になってきたのだから、これまでの「質より量」の食べ方から「量より質」へ変換した方がいいのかもしれない。
この記事を機に、また「一日チョコっとのチョコレート生活」を始めてみようか。
ただし気を付けなければならないのは、チョコレートには薬物並みの依存性があるという事実。
依存性の元となるのは糖分や脂肪分なので、「ダークチョコレート」だと比較的依存度は低くなるかもしれないが、大量に食べれば同じこと。
また、食べ方としてはポリフェノール、フラボノイドを身体中にとどめておくことができないので、一日のうち数回に分けて食べるのが理想的とされている。
「チョコレート効果 CACAO95%」なら、ちょうど一枚が5gなので、朝・昼・晩の食後と、10時・3時のおやつどきの5回に分けてもいいかもしれない。
チョコレートは誰もが好きなおやつ。
罪悪感を持たずに食べられるのならばこれ以上のものはない。
質(カカオ70%以上)と量(25g)を守って、コロナ禍にあっても大いに健康になろう!
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