おのでら鍼灸経絡治療院

体のこと、あれこれ

なぜ好きな食べ物は我慢できないのか

2022/02/11

最近、富みに腹が出てきた。

中年太りでもあると思うが、何せ、食べ物がおいしくて仕方がない。

なぜ好きな食べ物は我慢できないのだろうか。

「そりゃあ食べたいという欲求が強くなりすぎるから我慢できないのだろうよ」で終わらせては話が続かない。

その強くなりすぎる欲求が生まれるにもきちんとした体の仕組みがある。

自分としては好物を食べることで、好きな味覚が刺激され、その信号が脳に伝わり、セロトニンのような幸福物質でも分泌されるからだろう、などと考えていた。

ところがドイツのマックス・ブランク代謝研究所のマルク・ティットゲマイヤー氏らによる最新の研究ではそれほど単純ではなく、もっと悪魔的な渇望を起こさせる仕組みが明らかになってきている。



まず、好きな食べ物を食べたり、飲んだりするときに放出される幸福物質は「ドーパミン」のようだ。

一般的に幸福を司るホルモンはいくつかあるが、セロトニンは「心の安らぎ」に関与し、エンドルフィンは「一種の脳内モルヒネ」であり、オキシトシンは「愛情や精神的安心感」に関与するとされている。

そしてドーパミンは快感物質とされている。

好きなものを食べるということは快感であるということだ。



そして、そのドーパミンは「食べる」という行為の中で、2度のタイミングで放出されるのだそうだ。

1度目は食べ物を口に入れて、その味を感じたとき。

これは分かる。

意外だったのが、2度目のタイミングというのが、食べ物が消化器系に入ってきた時なのだそうだ。

よく、腸は「第二の脳」と呼ばれるが、「好きなもの」を認識する能力も持ち合わせているとは驚きである。

記事では「消化器系に入ってきた時」としか書いていないので、もしかしたら胃に入った段階で反応が引き起こされるのかもしれない。



そう考えると、人は舌と胃で2回食べ物によって、感情を揺さぶられているとも言える。

面白い!

しかも、先述した「悪魔的な方法で渇望を引き起こす」のはここからである。



口の中に食べ物が入り、好みの味覚が刺激されるとドーパミンが放出されるのだが、食べたいという欲求が強ければ強いほどドーパミンの放出量も多くなるという。

(欲求が強いから放出量が多くなるのか、放出量が多いから欲求が強くなるのかはよくわからない)

ところが、この1度目のドーパミンの放出量が多ければ多いほど、2度目のドーパミンの放出量は少なくなっていくのだという。

また、2度のドーパミンの放出は脳の別々の場所から放出されており、それぞれ役割が違うという。

この2度目のドーパミンの放出は、実は「満足度」に関わっているのではないかと推測されている。

つまり、2度目の放出量を下げることで「満足感」を下げ、「もっともっと食べなければ満足しない」気持ちにさせられているのではないかというのである。



どうだろう。

好きであればあるほどに満足できない仕組みとは、なんと悪魔的ではないだろうか(笑)?

理性は「やめろ」って言っているのに、消化器官が欲しがるっていうこの仕組み、どうにかならんものか・・・。

ちなみに、「好き」を通り越して「依存」するほどの状態になりやすい食べ物のリストがある。

それは快感物質とはまた別に、脂質と血糖負荷が高いものほど依存度が高くなるという研究結果である。

血糖負荷とは(食品中の炭水化物の量×それが糖に変換される速度)という式で表され、この血糖負荷が高い食品ほど、血糖値が高くなりやすいものということである。

下記の表は依存性の高い食品ランキングである。

アメリカ、ミシガン大学で行われた研究で、食べ物にかなり偏りがあり、食材と料理が混ざっていたり、チーズバーガーがなぜか2回出てきたり(ソースの違い?)、水が出てくる不思議な表ではあるが、上位になればなるほど納得のいく食品ではある。

1  ピザ
2  チョコレート
3  ポテトチップス
4  クッキー
5  アイスクリーム
6  フライドポテト
7  チーズバーガー
8  清涼飲料水(加糖)
9  ケーキ
10  チーズバーガー
11  ベーコン
12  フライドチキン
13  ロールパン(プレーン)
14  ポップコーン(バター味)
15  朝食用シリアル
16  グミキャンディー
17  ステーキ
18  マフィン
19  ナッツ
20  卵
21  鳥の胸肉
22  プレッツェル
23  クラッカー(プレーン)
24  水
25  グラノラバー
26  いちご
27  トウモロコシ(茹でただけ)
28  サーモン
29  バナナ
30  ブロッコリー


上記の結果は依存性と関連がある快楽物質のドーパミンの役割を浮き彫りにした動物実験とも一致しているとのこと。

この研究は、そもそも加工食品は依存性があると言われているが、そうであるならば依存性の度数を作れるはずというところから始まったという。

大きく加工された食品は薬物乱用に似た特性を持つそうで、例えば加工食品を餌として与えられたラットは脳のドーパミン系が違法薬物に対する反応で見られるような変化を示すのだとか。

砂糖の摂取では脳内麻薬とも言われるエンドルフィンも放出されるので、余計快感を得てしまうのだろう。

こうした好きな食べ物がやめられない体のしくみや、依存性の高い食べ物の特性が相まって私の肥満は作られていくのだ!

あー今日も悪魔のささやきが私を苦しめる~(笑)!



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