当院の診断と治療手順について
当院での診断手順は以下のようになっております。
問診
肩こり、腰痛のような運動器疾患であっても東洋医学的な体質などを把握させていただくために食事など直接関係がないように思われることもお聞きいたします。
手首の脈を診る脈診
腹を診る腹診
東洋医学における腹診は臓器診ではなく、経絡や五蔵の様子を伺うために行うものです。圧痛や緊張した硬いおなかは一般の人でも分かりますので、普段から触り比べて、健康のバロメーターにするとよいでしょう。
経絡の状態を確かめる切診
治療の対象となる経絡の選定のために手足の状態を見させていただきます。
治療の基本手順は以下のようになります。
その後、骨盤周囲、鎖骨周囲、胸骨および頚部、背中などを必要に応じて使い分けながら施術してまいります。
治療は肘から先のツボや膝から下のツボを使った全身調整の鍼から始まります。
※上記部位を露出しやすい服装で来院されることをお勧めしますが、露出しにくい服や締め付けるものを着用の方などは着替えていただけるよう上・下衣を準備しておりますので、ご安心ください。
治療後の反応について
施術後、人によって体がだるくなる、眠くなるなどの反応が現れる場合があります。これらの反応は1~2時間後に現れる方もいれば翌日に現れる方もいます。
このような反応は体が変化しようとする際に現れる反応で、好転反応とか、瞑眩(めんげん)現象と呼ばれ、悪い反応ではありません。そのだるさが抜けた後で、スッキリとした爽やかな感覚を感じることができるでしょう。
特異な例として以下のような場合もあります。
たとえば、風邪が長引き、症状自体はそれほどひどくはないがグズグズと治りきらないようなときは、治療によって生命力が高まることで、邪との闘いが活発化して咳などの症状が激しくなることがあります。
もともと発熱や咳などの風邪の症状は、ウイルスと戦うために現れている症状ですから、闘う力が増すと症状が激しくなるのは当然なのです。こんな時ほど風邪に打ち勝つチャンスです。あわてずに再度御来院下さい。
また、頭痛などに悩まされ、長い間に鎮痛剤を服用なさってこられた方は、治療によって緊張が緩むと頭痛が現れることがあります。しかし、そこで薬をいつもどおりに服用してしまうと、また元の木阿弥になってしまいかねません。
一度に鎮痛剤を断つことはできませんが、可能な限り服用を我慢していただき、治療を続けられることで薬からの脱却を図ることを当院ではお勧めしております。
治療の効果と頻度について
鍼灸の効果については治療を受けられる方の体質、重症度、発病してからの期間によって個人差を生じますので、あらかじめご了承ください。
例えば、治療直後から改善を実感される方もおられれば、翌朝に改善を実感される方もいらっしゃいます。また、長い間、体調不良だった方が治療直後に劇的な変化を見せる場合もありますが、そのような方はふり幅が大きく、良くなるのも早いが、悪くなるのも早いという方もおります。体が安定し切れていないのです。そのような場合は、かえって1回1回の治療の変化は小さくとも確実に変わっていく方が近道であったりもします。
主訴そのものの改善が1~2回の治療であまり感じられない場合でも、身体の中で何らかの変化を体感できれば体質改善に向かっている証拠です。あせらずに治療を継続して下さい。
また、逆に症状そのものがかなり緩和した場合でも、まだ何らかの違和感が残っているときは再発の可能性が残っている状態ですので、「治しきる」まで治療をお続けくださることようお勧め致します。治療頻度は状態にもよりますが、おおまかにいって急性疾患ならば週に2~3回、慢性疾患ならば1~2週に1回となるでしょう。
維持的な治療、メンテナンスは月に1~2回が目安となります。
所在地 | 〒020-0886 岩手県盛岡市若園町10-45 |
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営業時間 | 平日/9:00~19:00 土曜・祝日/9:00~17:00 |
休日 | 日曜日 |
TEL | 019-622-5544 |